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久しぶりの書き込み。
本当は、常識に挑戦する論文を書いているはずなのだが気力が出ずに半年経過してしまった。 とりあえず、これも2ヶ月近くが経過してしまったが、西武HDの定時株主総会の感想を書こう。 西武HDの定時総会は5時間以上に及んだらしいが、私は、最初の2時間半を見た。 冒頭、議事進行の方法について議長が議場に諮り、挙手を確認したのみで「賛成多数」を宣言したので、サーベラス持分を超過する委任状を集めていることがわかった。 それで、全議案可決は見えたので、あとはサーベラスがどれだけのパフォーマンスを見せてくれるか、が見所だったのだが・・・率直に言うと、サーベラスの失点ばかりが目立った。 第一に、株主提案の提案理由陳述の姿勢。 「10分以内に」と言われているのに、サーベラスの日本での活動など、本筋と関係ないことを述べ立てた挙句、大きく時間を超過。ルールを守れない姿勢を露呈した。 もう一人、株主提案をした個人が、自分のブログの宣伝を交えつつも10分におさめたのと対照的な悪印象だった。 第二に、株主提案の内容。 監査役候補として2名を立てているが、定数4名に対し改選2名であり、サーベラスの提案が通ると監査役4名全員が社外監査役になってしまうということが、会社の説明で判明。 誰を常勤にするんだ?という問題を別にして、本筋論を語るにしても、コーポレートガバナンスより支配を目論む目的があらわになってしまった。 第三に、質問の内容。 「不採算路線の廃止やライオンズ球団の売却については、議論のたたき台として持ち出しただけ。代表からの私信の内容を公開するのはビジネスコーテシーに反する」と言ったが、少なくとも、不採算路線への「対処」、ライオンズ球団への「対処」ではなく「廃止」「売却」の議論を提案したということを自ら認めてしまった。 これでは、いくらそれが「たたき台」と言っても負けだ。 というわけで、サーベラスは、総会に出て自らの立場を悪くした印象が強い。少なくとも、私にはそう思えた。 負け戦が見えているから委任状争奪には出なかったのだろう。それなら、ついでに監査役に関する株主提案はせずに、また、総会にも無理には出なかった方がよかったかもしれぬ。 もちろん、会社側にも、 1)多数の来場が想定されているのに受入態勢が甘く、開会が10分以上遅れたのは大失点 2)サーベラスへの反論が冗長に過ぎた という悪印象はあったが。 まあ、行ってみてよかった。 (みずほ信託の証券代行担当者に感謝) 【追記】 産経株主総会ライブ http://www.sankeibiz.jp/business/news/130625/bsd1306251152010-n1.htm その中でビジネスコーテシーについての質疑は ↓ http://www.sankeibiz.jp/business/news/130625/bsd1306251452016-n1.htm (「サーベラス関係者の株主」の「2点目」) PR |
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